「トレインスポッティング」 ヘロイン中毒の若者の日常

この作品の舞台はスコットランド、ヘロイン中毒の若者5名の刹那的な日常を描くんだが、この5人が実に個性豊かで同じ中毒症状でもやることが各自違うんだよね。

彼らはヘロイン断ちを何度か試みるのだが、ことごとく失敗する。何てったって禁断症状が恐ろしいからね。この作品ではそんな禁断症状に苦しむシーンも生々しく描かれていて、興味深いというか不気味。そして、やたら汚物が出てきて汚いことこの上ないのだが、それもまたいかにも薬中毒ならではっていう感じなんだよね。

そして、この映画のもう一つの見どころ、いや、聞きどころは、全編を貫く当時のブリティッシュサウンドの数々。ラリった奴らが万引きや強盗を働いてスコットランドの街中を駆け回るシーンにかぶせて流れる音楽は最高。サウンドトラックを買いたくなった!